「来年も」自らに課す

 2018年は市民活動を「体験」することで魅力を知る-。昨年末にそう目標を立てた。見聞きする取材だけでは足りない何かを知りたいと思った。

 1月2日、釜石市ウオーキング協会の皆さんの初詣ウオークに参加した。毎年の恒例行事で、東日本大震災後は復興する街並みの変化が分かる機会だという。約10キロの山道や裏道を歩いて見える景色は、車移動ばかりでは知ることのなかったもので、釜石の新たな面を見られた気がした。

 10月は第9回かまいし仙人峠マラソン大会に挑戦した。初取材した前回大会で、連続出場する釜石トライアスロン協会の小林格也会長(79)に「参加しないとこの大会の魅力は書けないよ」と言われたことが心に残っていた。

 標高差400メートル、17・2キロの道のりは険しく、何度も心が折れかけた。しかし、沿道の声援に背中を押され、仰ぎ見た紅葉は今まで見てきた中で最も美しかった。

 その光景やレース後の達成感は走らないと分からない感覚だった。そして体験したからこそ分かる気持ち、行事の価値や重みをどう記事で表現するか、難しさも学んだ。

 最初で最後のマラソン大会と思っていたが、完走後の記者に「1回走っただけでは分からないことが多いよ」と小林会長。来年は「続ける」ことで分かる何かを追ってみたい。

(菊池瞳)