野田村と宮古市で県が整備してきた復興関連・支援道路が完成し、25日に現地でセレモニーが行われた。東日本大震災や2016年台風10号豪雨による孤立化の教訓を踏まえ、大規模災害時の避難や物資搬送に活用できる「命の道」がまた一つ、形となった。

物流の効率化へ期待 野田

テープカットとくす玉割りで野田工区の全線開通を祝う関係者

 主要地方道野田山形線「野田工区」の開通式は、野田村野田の現地で行われた。1・5キロが全線開通し、津波災害に強い道路網の構築、物流の効率化が期待される。

 約100人が出席。県北広域振興局の南敏幸局長が「地域間交流や物流、観光など一層の地域活性化につながる」とあいさつ。小田祐士村長らが祝辞を述べ、テープカットとくす玉割りで開通を祝った。

 同工区は県が「復興関連道路」と位置付け2012年度に事業着手。片側1車線で両側に2・5メートルの歩道を設けた。国道45号から久慈工高付近までの約600メートルは3月に開通していた。総事業費は約38億円。

一時孤立の地域結ぶ 宮古

テープカットで和井内工区の完成を祝った出席者

 国道340号和井内工区(約4・9キロ)の完工式は、宮古市和井内の和井内ふるさと会館で行われた。復興支援道路として県が整備。台風10号豪雨で橋が被災するなどして一時孤立した地域に、災害に強い道路が開通した。

 住民や関係者ら約40人が出席。沿岸広域振興局の小畑真副局長は「安全、安心で円滑な交通が確保される。広域的な防災力の強化や周遊観光の活性化にもつながる」と強調した。

 同工区は1997年度に事業化され、2000年度から完成した道路を順次、使用開始してきた。震災を受け復興支援道路として整備を進めた。総事業費は約56億円。