半導体製造大手の東芝メモリ(東京都)の新工場が進出する北上市内でオフィスビルの新築、改修の動きが活発化している。同社の取引企業などが営業所を開設しようと事務所物件の需要が急増。特に新幹線が停車するJR北上駅周辺は人気が高く、賃料の高騰も見込まれる。関連企業の進出は今後も進む見通しで、市中心部の活性化につながりそうだ。

 北上駅西口から西方に延びる大通り周辺には新たなオフィスビルの建設計画が相次いで浮上している。盛岡市の不動産業、岩手地所(菊池信弥社長)は北上駅から徒歩5分の所有地に鉄骨5階建てのオフィスビルを建設する。2019年4月着工、同12月完成予定で延べ床面積は約2800平方メートル。既に数社から引き合いがある。

 菊池社長は「東芝メモリの取引企業のオフィス需要を見込んでいる。北上市にはオフィスビルはあまり多くない。最近にない大きなビジネスチャンスだ」と展望する。

 同駅西口近くの飲食店テナントビル、北上駅前クレヨンタワーは、所有する村上商事(陸前高田市、村上正彦社長)などが飲食店階の5~9階のうち7~9階を事務所フロアへ改修中だ。19年4月から順次使用を開始し、三つの階で延べ床面積約1200平方メートルを事務所スペースとして貸し出す。菊池捷之(かつゆき)常務は「十数社から照会がある。業態も幅広く、新幹線駅の目の前など立地条件を見て物件を探しているようだ」と説明する。