山田町の町道細浦・柳沢線(総延長3330メートル)が23日、全線開通した。東日本大震災で海沿いの国道45号が寸断され地域が孤立したため整備が進み、浸水域をほとんど通らず消防署、病院、交番から三陸沿岸道路にアクセスできるようになった。災害に強いまちづくりが大きく前進した。

 同町飯岡の桜山トンネル南側で開通式を行い、関係者や地元住民約150人が出席。佐藤信逸町長が「安全をつかさどる施設からどこへでも行けるようになった。大きな安心を提供できる道路だ」とあいさつした。八幡大神楽を披露し、テープカットやくす玉を開いて開通を祝った。

 同町飯岡の西村アサさん(80)は「津波で助かる人も増えるのではないか。宮古に行くのも便利になり大変ありがたい」と喜ぶ。

 町道の計画は1979年に策定されたが、用地と資金面の問題から震災前の整備は約1・1キロにとどまっていた。残る約2・2キロは2013年に着工。総事業費約94億2千万円で、全額国の復興交付金を活用した。4月までに約1キロが段階的に開通し、今回の開通は桜山トンネル(336メートル)を含む約1・2キロ。