部活動の指導や試合の引率を顧問の教員に代わって担う「部活動指導員」が、本県の学校現場にも浸透し始めている。今夏から始まり、授業の準備などに追われる教員からは歓迎の声が上がる。教職員の「働き方改革」を目指す国は、同指導員を配置する市町村への補助金を2019年度予算案で倍増させた。だが、経験者が少なく、担い手確保が困難な地域も。部活動中のけがへの対応など運用面の懸念も残り、課題の克服が求められる。

 矢巾北中(西郷晃校長、生徒400人)の多目的ホール。ハンドボール部の生徒が汗を流す。練習を見守るのは部活動指導員の工藤真理子さん(65)。パスワークについて的確なアドバイスを送る。

 「技術面だけでなく、部活を通して生徒の人間性も育てたい」と工藤さん。藤原遼子部長(2年)は「厳しいところは厳しく、生徒目線で教えてくれる」と信頼を寄せる。