デサントの高級ダウンジャケット「水沢ダウン」が2008年の発売から10周年を迎えた。高い防水性や洗練されたデザインが好評で、ここ数年は売り上げを3割ずつ伸ばしている。スポーツ用品大手の意地をかけた高品質だけでなく、定石にとらわれない販路開拓がヒットにつながった。

 水沢ダウンは冬季五輪に向けた開発の中で生まれた。一般にダウンジャケットは水にぬれると保温性が低下するのが弱点だが、水が染み込みやすい縫い目が表面にほとんどなく、雨や雪でぬれても保温力を失いにくい。自社の技術力をアピールする狙いで、生産する水沢工場(奥州市)の名を冠した。

 機能を追求したため、希望小売価格は一番安いものでも8万円を超す。高価格がネックになりスポーツ衣料市場では苦戦したが、発売3年目に洋服のセレクトショップで扱われるようになってから販売成績が好転した。