節目に立ち会え幸せ

 一関市室根町で10月26~28日まで開かれた室根神社大祭。今年は勧請(分霊)1300年という大きな節目の年。生きているうちに「次」はない100年単位の節目。期間中は夜通し神事が行われ、紙面で紹介しきれなかった場面も多い。町民の祭りへの情熱に体を突き動かされた3日間だった。

 27日未明、室根山(895メートル)の麓にある社務所から2基のみこしが男衆によって8合目の室根神社まで担ぎ上げられた。休憩時に自分も少しみこしを担がせてもらった。みこしそのものの重さに加え、伝統の重みも加わっているよう肩に圧を感じた。

 最終日のマツリバ行事では、夜明け前から神社から男衆がその2基のみこしを町中に運ぶ。悲鳴のような掛け声を上げながら岩肌がむき出しの険しい参道を駆け下りる。想像以上の迫力だ。非常に危険だが、過去にどんな悪天候でも行われてきたそうだ。

 2基のみこしがマツリバに同着し、祭りも無事に終わった。最終日は雲一つない青空。寝不足の目に本当にまぶしかった。

 「旧室根村という小さな場所で1300年祭りが続くだけですごい」と多くの町民が口をそろえる。大きな節目の祭りに立ち会えたことは記者として本当に幸せだった。100年後も同じように感じる記者がいるのだろう。

(山内 俊一)