札幌市で16日夜に発生した爆発事故は、原因とみられるスプレー缶に潜む危険を浮き彫りにした。盛岡市では9月の住家火災など、スプレー缶が火元とみられる火災が過去10年で11件発生した。廃棄にはガス抜きが必須だが、未実施で処理場で爆発した例も。缶の穴開けを巡っては国と市町村で対応が割れる。専門家はスプレーのガスが「容易に引火して危険」と指摘し、適切な廃棄を呼び掛ける。

 室内に充満したスプレー缶のガスが引き起こした可能性がある札幌市の事故。規模は異なるが、県内でも事故や火災例はある。盛岡消防本部によると、2008年以降にスプレー缶が原因とみられる火災は盛岡市だけで11件発生。9月に同市住吉町の住家を全焼した火災は、ストーブ近くのスプレー缶が膨張、破裂して出火したとみられる。

 北上市の市清掃事業所では17年7月、穴を開けていないスプレー缶などが原因とみられる爆発事故があり、機械が停止した。市環境政策課の箱崎智美主任は「人の目で穴を確認するが限界はある」と苦慮する。

 環境省は15年、安全にガスを抜ける「ガス抜きキャップ」の普及から「穴開けをしないのが望ましい」と全国に通知。だが、県内では「穴開け」を推奨する市町村が依然として多い。