夏の甲子園が100回を数え、来春は盛岡大付の県勢として4年連続となるセンバツ出場が有力になるなど、県内外で変わらぬ盛り上がりを見せる高校野球。一方で、少子化の影響もあり、子どもたちの野球離れは進んでいる。日本高野連が次の100年に向け「高校野球200年構想」を打ち立てる中、県高野連も小学生対象の普及イベントを初めて企画するなど、野球人口拡大へ乗り出している。

 夏の選手権岩手大会の出場校は、1990年代の90校が最多で、以降は年々減少している。今夏は70校66チームまで減り、単独ではチームが組めず、連合で出場する高校も増えてきた。

 3年生が退いた今秋は部員不足がさらに深刻化し、20校が部員数9人未満に陥った。地区予選の出場数は71校61チーム(うち連合チーム6)となり、県大会でも出場29校中6校がベンチ入り上限の20人に満たなかった。

 こうした事情を背景に、県高野連は10日、奥州市総合体育館でプレーボールフェスタを初開催。胆江地域の高校野球部員約90人と県内各校の指導者が、地域の小学生ら約260人に野球の楽しさを伝えた。

 体育館内には小学生と高校球児の笑顔と歓声があふれ、佐々木悠聖(ゆうせい)君(前沢小2年)は「いい感じでボールを打てた。野球をやってみたい」と興味を引かれた様子。父親の団体職員盛範(まさのり)さん(43)は「未来の高校球児を生むため、早くから高校野球に触れ合うのはいいこと。今後さらに小中学生と交流する機会を増やしてもらいたい」と活動継続を期待した。