父としても飛翔期す

 1月に長男が生まれ、4月に洋野支局に異動と目まぐるしい1年だった。新しいことだらけで期待と不安が渦巻く中、大谷翔平選手(花巻東高)が大リーグという新天地で活躍する姿にはとても励まされた。

 その大谷選手と親交の深い洋野町出身のスポーツライター、佐々木亨さん(44)の講演会を11月に取材。ある時、大谷選手は「ワクワクするのは大切ですよね」と何げなく話していたそうだ。

 佐々木さんはこの「何事も楽しんでやる姿勢」が大谷選手の成長の鍵の一つと分析していた。

 自分の胸に手を当てて考えてみると、1人しかいない支局で重なった仕事に忙殺され、楽しまずに取材していたこともあった。子育ても疲れからか、おむつ替えや遊び相手になることを面倒に感じてしまったこともあった。久々の現場記者と初めての親という「二刀流」に四苦八苦した1年。忙しさに追われて余裕がなくなっていたことは反省しきりだ。

 来季、大谷選手はけがの影響から打者専念を決断したが、会見の時も悲愴(ひそう)感はなく、やるべきことをやり必ず復活する、という強い意志を感じた。来年は自分も大谷選手の姿勢を見習い、高い壁が立ちはだかったとしても楽しむことを忘れず、父としても記者としても「飛翔」したい。

(佐藤 遼太)