【エンゲルベルク(スイス)共同】ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子は15日、スイスのエンゲルベルクで個人第6戦(ヒルサイズ=HS140メートル)が行われ、今季3勝を挙げている22歳の小林陵侑(土屋ホーム、盛岡中央高)は130メートル、135メートルの合計289・9点で7位だった。小林陵が表彰台を逃すのは今季初めて。25歳のカール・ガイガー(ドイツ)がW杯初優勝を遂げた。今季初参戦の佐藤幸椰(雪印メグミルク)は18位、小林潤志郎(雪印メグミルク、盛岡中央高-東海大)は22位。

平静そのもの「波はあるもの」

 予選を突破した50人が出場する本選1回目はW杯総合ランク下位から順に飛ぶ。総合首位の小林陵が最後に登場すると、会場の空気が変わる。だが130メートルの10位に終わると場内アナウンサーは「これは驚きです」と叫んだ。ジャンプ界で「時の人」となった22歳のジャンパーへの期待は、欧州ではそれほど高い。

 本人は「(踏み切りの)タイミングを外したのか分からないけど、ちょっと嫌な感じで飛び終わった」と1回目を振り返る。2回目も不利な追い風が強い中で全体3位とさすがの底力を見せたが、逆転で表彰台に上がるには及ばなかった。

 7位という結果には「悔しい」と漏らしたが、同時に「(周囲の)レベルは高い。波はあるもの。そういう競技だと思う」と語る表情は平静そのもの。16日の次戦に向け、気持ちを早くも切り替えていた。