男衆の迫力に胸熱く

 今年は平泉町の伝統的な行事を取材する機会が多かった。特にも1月20日に毛越寺で行われる二十日夜祭(はつかやさい)が心に残っている。

 同祭では下帯姿の厄年の男衆が真っ赤に燃えるたいまつをぶつけ合いながら境内を練り歩く。迫力ある写真を撮ろうと意気込んで臨んだ。

 過去の紙面の写真も参考に構図をイメージしてはいた。だが、始まってシャッターを切ったがうまく写真が撮れない。ならばと思い男衆に接近を試みた。

 レンズをのぞきつつ、たいまつをぶつけ合う男衆の動きに合わせて撮影。タイミングを取っていたつもりがうまくできておらず、自分の頭の上でたいまつがぶつかった。火の粉が降ってきて危ない思いをした。男衆の邪魔をしてしまったという反省もあったが、たいまつの火の熱と男衆の熱気も感じて寒さを忘れ、まさしく熱くさせてもらった。

 夏の大文字送り火の取材では、夜だったのでカメラの感度やシャッタースピードを念入りに確認して臨んだ。徐々に炎でつくられる「大」の字が闇夜に浮かび、間もなく完成と思ったその時、事件発生を知らせる電話が鳴り、現場に向かうことに。写真は撮れず、紙面にも掲載できなかったことは残念でならない。「来年こそは」と心に誓っている。

(三浦 隆博)