大槌町の吉里吉里学園中学部(金野節(たかし)校長、生徒40人)の校庭で10日、県内沿岸被災地の学校用地では最後となる東日本大震災の仮設住宅撤去が始まった。来年、校庭を学校に引き渡す。11日で震災から7年9カ月。震災で建設された学校用地の仮設は本年度内に全て解消される見込みとなり、住宅再建や災害公営住宅への入居が進む中、子どもたちの運動・学習環境の整備も最終段階を迎える。

 午前9時ごろから作業員十数人が仮囲いを設置し、エアコンや流し台を取り外した。県や業者によると来年1月までに内装を撤去、同2月下旬から建物を解体、撤去し、来春以降に校庭の復旧を始める。住民は9月までに退去した。

 同校の仮設は2011年3月下旬に建設が始まり、同4月に80戸が完成。生徒は同6月ごろから徒歩約2分の町農村広場を仮設校庭として使用し、授業や休み時間は移動時間を考慮していた。金野校長は「外に出て体を動かす時間、機会が増えるだろう」と作業を見守る。