フェンシングの全日本選手権個人戦最終日は9日、東京グローブ座で各種目の決勝が行われ、フルーレの男子は藤野大樹(デンソー岩手)が上野優斗(中大)を15-14で退け、3年ぶり4度目の優勝を果たした。女子は東晟良(日体大)が上野優佳(埼玉・星槎国際高)を下し、2連覇した。エペの男子は見延和靖(ネクサス)が3年ぶり2度目の優勝を飾り、女子は山田里衣(なとり)が初制覇した。サーブルの男子は徳南堅太(デロイトトーマツコンサルティング)が7年ぶり2度目、女子は江村美咲(中大)が初優勝した。

返り咲きの喜びかみしめ

 男子フルーレで3年ぶりに優勝した藤野大樹(デンソー岩手)は「3年も空いて、なかなか取れないと思っていたので返り咲きはうれしい。若手が出てきている中、力を見せられて自信になった」と日本一の喜びをかみしめた。

 決勝は攻守のバランスを保ち優位に試合を進めたが、終盤に追い付かれ、上野優斗(中大)に12-14とマッチポイントを握られた。

 剣を取り換える時間に「何をすべきか考えて迷いをなくした」と頭の中を整理。悪い流れを断ち切り、反撃を開始した。相手が不用意に出てきたところを連続して突いて同点に追い付く。最後はカウンターを読み切り、相手の剣がわずかに届かない位置からとどめの一撃を決めた。

(菊池)