二戸市出身の4兄弟バンドSaToMansionが15日、盛岡市中ノ橋通のクラブチェンジでライブを行う。11月7日には2枚目のアルバム「the garden」を発売した。オリジナル曲と、バンド初のカバーとなる中森明菜の「少女A」の全8曲を収録。硬派なロックサウンドをベースにしながらも、歌謡曲を思わせる懐かしいメロディーが耳に残る。進化を続けるバンドの姿が詰まった1枚だ。アルバムの楽曲制作を振り返りながら、地元ライブに臨む意気込みを聞いた。

 ―新アルバム2曲目の「シャイン」は聴く人を励ます一曲。どんな思いで制作したか。

 和夫 頑張っている人、闘っている人の支えや背中を押すような曲になればいいなと思った。男女問わず歌詞に共感できるように(一人称を)「俺」や「僕」ではなく「私」にした。

 ―兄弟4人での制作の流れは。

 英樹 基本は(作詞作曲する)和夫がドラムもベースもギターも入った状態でざっと作ってきてくれたものを聴いてから進める。

 和夫 そこから「闘い」が始まりますね。アレンジの仕方、曲の構成を4人で議論する。それで曲の印象が変わるので。特に「シャイン」はたくさんの人に一番届けたかったから、みんなに聞いてもらえる曲になるように、アレンジを悩んだ。それで、歌詞も変わったりした。

 ―初めてのカバー曲に「少女A」を選んだのはなぜか。

 和夫 自分らの音楽の武器はロックンロールと、歌謡曲のような懐かしさや切なさ。それを表すために「カバーが合うんじゃないか」というアドバイスをもらった。アレンジは基本的には大きく変えていないけれど、ギターの裏打ちや、ボーカルをしゃがれさせたりしたところで、これまでやってきた自分たちの色が出せたと思う。

 ―4兄弟でバンドが組めるのはなかなかない。4人で良かったことは。

 英樹 聞いて育ってきた曲が一緒。長男からお下がりで流れてくるから。

 伸之 アレンジしていても「あの曲のあんな感じは?」と共有しやすい。

 英樹 でも、4人とも全部一緒ではなく、少しずつずれてはいて、それがある意味バンドの色になっている。

 ―2018年だけでも県内のさまざまなイベントに出演した。過去の楽曲では古里の二戸市でミュージックビデオを撮影し、話題になった。皆さんにとって岩手はどんな場所か。

 幸城 岩手はホーム。(県外に)行くときは「行ってきます」、帰ってくると「ただいま」って言える。音楽活動を頑張れるのも岩手があってこそ。

 英樹 岩手に帰ってきて、温かいメッセージをもらえることがエネルギーになって自信につながる。今後とも応援してほしい。

 ―新アルバムを引っ提げて、15日は盛岡でのライブだ。

 和夫 クラブチェンジはこれまでの思い出が詰まった場所。その日は長男(幸城)と次男(英樹)の誕生日で、偶然いろいろな記念日が重なった。特別な日になることは間違いない。

 サトウマンション ベース佐藤幸城(長男、36歳)、ドラム英樹(次男、34歳)、ボーカルギター和夫(三男、31歳)、ギター伸之(四男、27歳)の4兄弟によるロックバンド。2015年11月、東京で結成。16年9月、初アルバム「the room」発売。17年、テレビ朝日主催の音楽イベント「ROAD TO EX 2017」で決勝進出。二戸市出身。

 詳細はSaToMansionオフィシャルサイト(https://satomansion.com/)へ。