ひっつみは小麦粉を練って手で延ばし、ゴボウやニンジン、シメジ、鶏肉などと煮込む岩手の郷土料理。花巻地方生活研究グループ連絡協議会(菅原重子会長)が4日に花巻市の石鳥谷保健センターで開いた暮らしの技公開講座に参加し、調理法を学んだ。

 生まれ育った宮城県で「ひっつみ」は聞いたこともなく、どんな料理か想像できない。会員から「手でちぎることを方言で『ひっつかむ』と言い、具材と共に鍋に積み入れることが名前の由来」と教わった。

 会員の手際の良さに「簡単そう」と高をくくったが、こねるのに力を入れ過ぎてボウルに生地が張り付いてしまい作業が進まない。同グループの女性たちに申し訳なかった。生地を薄く延ばせず雑煮の餅のようになってしまい、不器用さを痛感した。

 助けられながら何とか仕上げたひっつみは、胃袋に染み渡る優しい味わいだった。寒さが増す季節だけにおいしさも格別。古里の母の味が恋しくなった。

(花巻支局・斎藤拓真)