久慈市山根町の水車まつり(桂(かつら)の水車ふる里まつり実行委など主催)は4日、同市山根町端神地区の「桂の水車広場」で開かれ、30周年の節目を迎えた。1988年に山里の暮らしを支えてきた水車を復元し、翌年から地域の食や神楽で来場者をもてなしてきた。山里と中心部の交流に果たした役割は大きく、住民らは地域文化の継承に決意を新たにした。

 同日は田楽やそば、米粉とヒエの粉を混ぜて焼いたストギなど郷土食がずらり。渓流のせせらぎの中、地域に伝わる山根神楽や餅つきも行われ、来場者を楽しませた。

 同市長内町の会社員前野奈津子さん(36)は「子どもの時から来ているが、味も景色も変わらない」と笑顔を見せ、長男友太郎君(長内小2年)と次男瑛介ちゃん(6)も「川遊びが楽しかった」と白い歯を輝かせた。

 水車まつりは、山根町の地域文化を継承するため市内有志で結成した山根六郷研究会(桑畑博会長)の活動がきっかけ。88年に同会と地域住民は、かつて集落に必要不可欠だった水車を30年ぶりに端神地区に復元。雑穀の粉ひきなどで住民が集い、にぎわいが生まれた。