第71回岩手日報文化賞・体育賞の贈呈式が行われ、賞状や盾を手に笑顔を見せる受賞者=3日、盛岡市愛宕下・盛岡グランドホテル

 第71回岩手日報文化賞・体育賞の贈呈式は3日、盛岡市愛宕下の盛岡グランドホテルで行われ、文化賞で社会部門1人、学芸部門1団体、同部門奨励賞1団体、産業部門1人、体育賞で3人1団体、同賞・希望1人の功績をたたえた。社会、学術文化、産業経済、体育の各分野で大きな貢献をした受賞者は、支えてくれた仲間や地域への感謝の思いを胸にそれぞれの舞台で一層の飛躍を誓った。

 受賞者、代理出席者、関係者ら約70人が出席した。文化賞のうち、社会部門は大槌町の佐々木格(いたる)さん(73)が受賞。自宅庭園に設置した電話線のつながっていない電話ボックス「風の電話」が東日本大震災の遺族らが故人に語り掛ける場となっている。学芸部門は2007年に県内で初めて障害者の表現活動の拠点・発表の場として開館し、障害者芸術の魅力を発信し続ける花巻市のるんびにい美術館が選ばれ、運営する社会福祉法人光林(こうりん)会の三井信義(みいのぶよし)理事長(65)らが出席した。

 同部門奨励賞は、8月に長野県で開かれた第42回全国高校総合文化祭郷土芸能部門で最優秀賞に輝いた花巻農高鹿踊(ししおど)り部。代表して伊藤智哉前部長、柏崎圭祐前主将(ともに3年)が出席した。産業部門は盛岡市のカガヤ代表取締役会長の加賀谷輝雄さん(67)に贈られた。岩手に根差しものづくり力を磨き上げ、20年東京五輪に向け建設が進む新国立競技場(東京)など日本を代表する建築物の屋台骨を支える企業に育てた。

 体育賞は第73回国民体育大会など国内外の各種大会の優勝者・団体が受賞。全国障害者スポーツ大会「希望郷いわて大会」を記念し16年に設けた体育賞・希望を含め、体育賞関係は4人1団体(代理含む)が晴れの席に臨んだ。

 岩手日報社の東根千万億(あずまねちまお)社長は「受賞した皆様に敬意と祝意を表し、新たなる意欲で一層活躍されることを祈念する」とあいさつ。文化賞受賞者に賞状と正賞の独鈷釜(どっこがま)、体育賞関係の受賞者らにクリスタル表彰盾などを手渡した。県市長会長の谷藤裕明盛岡市長らが祝辞を述べ、受賞者を代表し4人が喜びを語った。