盛岡市の高松池のほとり。白いアパートの一室を改装し、白黒専門の小さな写真館PONDHOUSE(ポンドハウス)がオープンした。銀が織りなす美しい陰影が、家族の一瞬を永遠の思い出に変える。

 東京都内の写真専門学校で講師をしていた斉藤宙(ひろし)さん(34)と、妻冴海(さえみ)さん(28)が力を合わせて経営。アパートの一室をスタジオ、もう一室を暗室とし、撮影から現像、引き伸ばし、額装まで全て手作業で仕上げている。

 撮影にはフィルムの大きさが縦4インチ(102ミリ)、横5インチ(127ミリ)の大判カメラや縦6センチ、横7センチの中判カメラを使用。デジタルカメラと違い連写できない一発勝負のため、撮影時は撮る方も写る方も自然に気持ちが高まる。

 6月のオープン当初はカラー写真も扱っていたが、10月に白黒専門へ生まれ変わった。丁寧に撮影、プリントした白黒写真は緻密で階調が美しく、デジタルとは違う良さがある。宙さんは「家族の思い出を、一枚一枚心を込めた手仕事で残す仕事をしたい」と話す。

 撮影料金はスタジオ5千円(2~4ポーズ)、出張1万円(同)から。仕上げは額装3万円、パネル張り1万5千円など。12月15、16日には初心者向けのデジタル写真教室(3千円)を開く。料金はいずれも税込み。問い合わせは同写真館(050・5309・4011)へ。