来秋に迫るラグビーワールドカップ(W杯)に向けて釜石市で28日、障害者や高齢者らが安心して同市を訪れるためのバリアフリーマップ作りが始まった。同日は視覚障害者らを含む約40人が市中心部で歩道の幅や傾斜などバリアフリー情報を収集。来夏の完成を見込み、共生社会への理解を広げる機会にもつなげる。

 オリンピック・パラリンピック等経済界協議会(東京都)と市が主催。参加者が6班に分かれ、ラグビーW杯開催期間中にファンゾーンを設ける市中心部で活動した。歩道の幅や車道との段差、傾斜を測定し専用のタブレット端末に入力。参加者が車椅子で自走し、傾斜や段差がある場所での移動の難しさも体感した。

 参加者からは「復興工事中で砂利道が多く移動が困難だ」「車椅子だと多目的トイレが狭い」など多様な意見が出た。市福祉作業所で働く同市鵜住居(うのすまい)町の二本松人美さん(34)は脚が不自由で「実際に回ってみなければ分からないことが多い。良い取り組みだと思う」と実感していた。