県内の紅葉の時季が、年々遅くなっている。盛岡地方気象台のカエデの基準木は近年、約60年前よりも1カ月近く遅い11月中旬の紅葉の観測が続く。明確な原因は分かっていないが、気象庁は温暖化も一因の可能性があると指摘する。県内は平均気温が上昇し、猛暑や豪雨のほか、熱帯の蚊が定着するなどの変化も出てきた。国際的な温暖化防止の枠組み「パリ協定」発効から4日で2年。温暖化防止に取り組む関係者は対策を進めるよう訴える。

 盛岡市山王町の盛岡地方気象台にあるカエデの基準木。赤い葉は2日現在、まだ1割程度だ。紅葉の観測日は、緑色の葉がほとんどなくなった最初の日。今年はもう少しかかりそうだ。

 仙台管区気象台のまとめでは、盛岡の紅葉観測日は1970年代半ばまで10月中旬~下旬だったが、75年に初めて11月を記録し、最近は11月中旬で推移する。55年は10月2日で最も早かったが、2012年は11月24日で最も遅い観測に。53~17年は10年当たり5・8日のペースで遅れている。