一戸町の御所野遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」の国の世界遺産登録推薦が来年度以降に見送られたことを受け、地元は落胆しつつも「縄文文化普及や準備の時間ができた」と冷静に捉える。悲願実現に向け、関係者は取り組み推進へ決意を新たにした。

 「『奄美・沖縄』は一度推薦書を提出し、取り下げた経緯がある。意外と早く推薦書の準備が整ったということだろう」と同町の御所野縄文博物館の高田和徳館長は受け止める。

 7月の文化審議会で世界文化遺産候補に選ばれて以降、同館を訪れる県外からの観光客も徐々に増えており「ブームで終わらせず、縄文をより多くの人に理解してもらうための時間ができた」と登録後も見据えた息の長い取り組みを誓う。

 同町の田中辰也町長は「世界文化遺産候補に選ばれ、縄文の価値は認められているということ」と6度目の挑戦での前進を強調。「周辺整備などやらなくてはならないことはたくさんあり、準備期間ができた。引き続き、町が一体となり登録に向けて頑張りたい」と前を見据える。