来年4月の食塩値上げが発表され、本県でも家庭や食品関連業者に影響が出そうだ。同10月に予定される消費税率引き上げを前にした価格改定となり、家計や経営の負担感が増す。塩は大半の食品に用いられる暮らしと産業の要だけに「高いなら買わない」わけにいかない。それぞれの現場では、使う塩の種類変更を検討したり、減塩に取り組むなど頭を悩ませる。

 塩を販売する公益財団法人塩事業センター(東京都)によると、来年4月出荷分から家庭塩など一部商品を6~25%程度値上げする。食塩1キロは税抜き107円から17円上げ、漬物塩2キロは同233円を35円アップする。家庭向けは1992年以来、約27年ぶりの改定。燃料の石炭、天日塩の調達価格や輸送費が高騰、製造プラントの改修費もかさんだ。

 盛岡市月が丘の主婦阿部淑子さん(60)は「食卓に欠かせないだけに生活に直結する。消費税も上がる。家計が一層厳しくなる」と表情をくもらせる。