亡き恩師を思い、全国の舞台を駆ける。全国中学校駅伝大会(12月16日、滋賀県野洲市)に初出場する八幡平市大更の西根中(刈谷友行校長、生徒252人)の男子特設陸上部は9月、顧問の高橋洋之教諭(47)を病気で亡くした。悲しみをこらえて臨んだ直後の県大会。最終区で逆転する劇的な優勝で全国切符をつかんだ。一緒に目指した全国大会で「洋之先生」に感謝を示す走りを見せようと、生徒の練習に熱が入る。

 高橋教諭が他界した9月19日。生徒たちは突然の別れにぼうぜんとした。里舘陸主将(3年)は「頭では理解しているつもりなのに実感が湧かなかった」。受け止めきれなかった。

 赴任7年目の高橋教諭は特設陸上部や野球部の顧問のほか、冬場は距離スキーの指導者として全国大会や国体に帯同。国体優勝選手を育てるなど長年、本県距離スキーも支えてきた。

 昨年末に体調を崩したが、療養中も特設陸上部のことを気に掛けていた。4月の盛岡市内一周継走では沿道から声援を送り、同校男子の初優勝を見守った。家族によると、亡くなる数週間前には、見舞いに訪れた同僚と陸上部のことを楽しそうに話していた。