盛岡市仙北の工藤由記雄さん(68)は、障害者の芸術文化活動を支援するSOMPOパラリンアートカップ2018(障がい者自立推進機構主催)の準グランプリを受賞した。「大リーグボール」をテーマに、カラフルなボールを繊細なタッチで描き、高い評価を得た。工藤さんは「今まで取り組んできた活動が実を結んだ」と喜び、創作意欲を高めている。

 スポーツを題材に、全国から854点の応募があった。工藤さんはこれまで、サッカーをテーマに選ぶことはあったが、米大リーグエンゼルスの大谷翔平選手=花巻東高=の活躍もあって、今回は野球の画題に挑戦した。

 作品は、投手が投げた先にカラフルなボールが無数に並んでいる。工藤さんはコンパスで一つ一つ丁寧にボールにする円を描き、繊細で躍動感ある作品に仕上げた。審査員は「投手の心理がよく分かる」とたたえた。授賞式は13日、東京都で行われた。

 工藤さんは知的障害があり、2005年から同市川目の支援施設しらたき工房に通う。仁王小3年の時に絵を描く楽しさに目覚め、現在も毎日、創作を続けている。