相次ぐ禁止薬物検出でレースを休止していた岩手競馬が再開した24日、心待ちにしていたファンは力強く走る競走馬の雄姿に安堵(あんど)を見せた。県競馬組合(管理者・達増知事)は出走前検査などで「公正さを確保できる」と判断したが、原因が究明されぬままの再開にファンは「またストップしかねない」と純粋には喜べない様子だった。

 奥州市の水沢競馬場での開催は9月10日以来で、熱心なファンら約50人が開場前から集まった。11レースを行い、115頭が出走。声を張り上げて馬を応援する人もいた。

 しかし、同市胆沢小山の渡辺功さん(78)は「薬物検出が続いたのは、危機管理が後手を踏んだことも原因ではないか。再開はとてもうれしいが、原因が分からない中では心から楽しめない」と、もやもやを打ち明ける。