今年も残すところ1カ月余り。慌ただしく管内を走り回ったせいか、年齢のせいかは分からないが、あっという間に過ぎた1年だった。あらゆる取材活動をする中、本県初となる定期フェリーが宮古-室蘭(北海道)間でつながり、就航を喜ぶ市民や関係者らの笑顔が印象的だった。

 就航を祝うかのような快晴となった6月22日、宮古市の藤原埠頭(ふとう)で行われた出港セレモニーを取材した。埠頭には約千人の市民や関係者が出席し盛大に第一便を送り出した。多くの人から「北海道との交流が生まれ宮古に活気が戻ってほしい」などと期待の声を耳にした。

 記者も9月にフェリーを利用し家族で室蘭へ向かった。初めての船旅でもあり船内を探検し、どこまでも続く水平線を眺めては感動し、室蘭市、ニセコ町、函館市を巡る2泊3日の北海道の旅を満喫してきた。

 就航から約5カ月。利用者数が伸び悩むなど課題はあるが、来年3月には三陸鉄道が一本につながり、2020年度には三陸沿岸道路や盛岡・宮古間の復興支援道路も開通の予定で、これらを利用促進につなげてほしい。フェリー就航が観光振興や物流の促進につながり、三陸沿岸が活性化することを願いたい。

 フェリーを利用して、ゆったりとした船旅を味わい北海道を楽しんでみては。

(大和田勝司)