【東京支社】日本学術会議が設置した国際リニアコライダー(ILC)計画の見直し案に関する検討委員会と技術検証分科会は21日、都内で合同の第11回会議を開いた。文部科学省への回答案について議論を続け、結論は持ち越した。

 合同会議は非公開で、約2時間にわたって開かれた。事務局によると前回14日に公表した回答案について意見を交わしたという。回答案に対し「事実誤認や理解不足がある」として高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県つくば市)のILC推進準備室、東北ILC推進協議会が提出した意見・説明書も委員に示された。

 検討委の家泰弘委員長(日本学術振興会理事)は前回の会議後、次回会議で検討委としての意見を表明する「総合所見」も付した回答案を示す意向を語っていたが、事務局によると同日の会議では示されていないという。家委員長は報道陣の取材に「まだ審議中の段階」と答えた。次回の会合予定について事務局は「未定」としている。

 同検討委は年内にも最終回答をまとめる方針。日本学術会議幹事会での了承を経て、文科省へ提出される。政府はこれらを踏まえ対応を決める見通しだ。