二戸市は、ウルシの植栽地として遊休農地を活用する「農地ウルシ植栽推進事業」に取り組む。農地所有者らに苗木を提供し、漆掻(か)きができるまで成長した後に市などが買い取る。本年度は啓発モデル林の整備などを進め、苗木の準備が整う来年度から本格化。需要が高まる国産漆の原木確保や作業の効率化、農地の有効活用につなげる。

 同事業では市内に農地を所有する個人の希望者に、100本以内の苗木を無料で提供。対象の農地は市が事前に周辺や農地集約への影響などを確認する。

 農地所有者は植栽や漆掻きができるまでの10~15年間の管理を担う。十分に育った段階で市や生産団体が買い取り、研修や浄法寺漆の原木として利用。勾配がある山林に比べ、管理や作業の効率化も期待される。

 本年度は事業周知や経費検証の準備に着手。19日は連携する同市浄法寺町の健康食品製造夢実耕望(ゆめみこうぼう)(久保田史(ふみと)社長)が管理する農地約6アールに社員らが苗木50本を植え、啓発モデル林の整備を進めた。今後は約30アールに拡大し、見学場所としても利用する。