信号のない横断歩道を渡ろうとする歩行者がいるとき、本県で一時停止する車は4・9%のみで、全国平均を下回っていることが日本自動車連盟(JAF)の実態調査で明らかになった。道交法は歩行者がいるときに必ず停止するよう定めるが、ほぼルールを守られていない実態が浮き彫りに。県内では横断歩道上での悲惨な死亡事故も後を絶たない。県警は22~28日を広報・啓発活動の強化期間とし、ルール順守の徹底を呼び掛ける。

 20日、盛岡市月が丘の信号のない横断歩道。道路脇に立つ歩行者の前を車は構わず通り過ぎていく。買い物などでよく横断する近所の自営業佐々木みち子さん(73)は「交通量の多い夕方は特に止まってくれない」と明かす。

 JAF岩手支部によると、各都道府県の同じような道路環境、交通量の箇所で調査しており、本県分は8月に盛岡市内2カ所で実施。本県の停止率は全国17番目に低かった。全国平均の8・6%を3・7ポイント下回る。最も優良だったのは長野県(58・6%)だった。

 県警によると、信号のない横断歩道は県内に4815カ所ある。2017年までの5年間で、車が人をはねた死亡事故140件のうち13件が信号のない横断歩道を横断中に発生。多くは減速が不十分だった。