北上市和賀町の県指定無形民俗文化財、煤孫ひな子剣舞の保存会(武田正雄会長、会員35人)は24日、東京都で開かれる第67回全国民俗芸能大会(日本青年館、全国民俗芸能保存振興市町村連盟主催)に東北から唯一出演する。小学校と連携して後継者確保を図り、会員や保護者に向けた会報を定期発行するなど工夫を重ねて伝統を継承。保存会のメンバーは「練習の成果を発揮したい」と地域の郷土芸能を広く知ってもらおうと大舞台へ気持ちを高める。

 19日は武田会長(71)、佐藤祥行副会長(68)、踊り手の高田聖瑛(しょうえい)君(いわさき小6年)、亀田美羽(みう)さん(同4年)が市役所を訪れ、高橋敏彦市長に大会への抱負を語った。

 メンバーは9月から週1、2回稽古を重ね、亀田さんは「(道具の)唐(とう)うちわを大きく動かして踊りたい」、高田君は「太鼓をたたき跳びはねる動きを見てほしい。緊張するが多くの人に見てもらえるのはうれしい」と意気込んだ。

 煤孫ひな子剣舞は煤孫の地を訪れた慈覚大師が850(嘉祥3)年に伝えたとされる念仏剣舞。煤孫地区の相互扶助組織、中通り契約会が主体となって伝承し、主に盆に先祖供養で披露された。