風力発電事業を手掛けるグリーンパワーインベストメント(東京都港区、坂木満社長)は住田町と遠野市にまたがる地域で整備を計画している。着工は2020年4月、完工は23年3月を予定。同町側では町有の遊休農地を活用するため、発電事業の収益の一部を地域の農林業振興策に還元する方針だ。

 計画では出力4200キロワットの風車を同町下有住に11基、同市小友町に17基の計28基(計9万9750キロワット)を整備。同町は牧草地だった町有地、同市側は市有地や民有地を借用する。総事業費は約300億円を見込む。

 電力は固定価格買い取り制度で東北電力に売電する。地元側には固定資産税の税収増や施設の運転保守、管理に関する雇用が見込まれる。さらに同町の場合、農地を活用するため、農山漁村再生可能エネルギー法に基づき、収益の一部を同町の農林業振興に充てる。

 同社は12年から事業化に着手。地理条件を確認したほか、イヌワシが餌をとる区域も外した。10月には同社や農林業団体、住民、学識経験者ら11人による町再生可能エネルギー推進協議会を設置。現在、農地転用の手続きや国への申請を進めている。