県内で1日、今季のツキノワグマ猟が始まった。今季は冬ごもり前のクマに人間の怖さや存在を教えるため、東北で初めて解禁日を半月前倒し。岩手日報社の調べでは4~9月の目撃情報は1661件、物的被害は581件と高水準で推移し、人的被害も1日までに13件に上っている。人や農作物に深刻な被害が出る中、クマとの共存に向けた模索が続いている。

 県猟友会青年部の西村昭二部長(46)は同日、ハンター仲間5人と共に、犬1匹を連れて宮古市の山に入った。勢子(せこ)役が冬ごもりに向け餌を探し求めているクマを追い立て、反対側で待ち伏せるハンターが仕留める「巻き狩り」を行った。来月中旬からは寝ぐらを探す猟に切り替える。

 沢沿いから山に入るやいなや、クマが土手から下りた足跡を発見。西村さんが「まだ新しい」と目を光らせると、近くに乾いていないふんやクマ棚と呼ばれる枝を折った跡が見つかり、メンバーは生息を肌で感じた。