脳性まひを患いながらも各地で演奏活動を行っている神奈川県在住のバイオリニスト式町(しきまち)水晶(みずき)さん(22)は1日、陸前高田市高田町の災害公営住宅県営栃ケ沢アパートでコンサートを開き、戸羽太市長に8月のチャリティーコンサートで集まった義援金を手渡した。

 式町さんは部品に「奇跡の一本松」を使っているバイオリンを使い7曲披露。今夏に同市を訪れ、奇跡の一本松を見て作曲した新曲「希望への道~The Road to hope」や「孤独の戦士」などオリジナル曲のほか、「荒城の月」「上を向いて歩こう」なども演奏すると、約30人の聴衆も口ずさんだ。

 同アパートで暮らす吉田カホルさん(78)は「すごく頭の中で響き渡る演奏だった。心地よく聞かせてもらった」と笑顔を見せた。

 式町さんは4月にメジャーデビュー。「成長した自分を見せられて良かった。体の状態が万全なわけではないのでいつまで演奏が続けられるか分からないが、皆さんから元気をもらって頑張っていられる」と感謝を伝えた。

「奇跡の一本松」を使ったバイオリンなどで演奏を披露した式町水晶さん