岩手の蘇民祭保存会(高橋君夫会長)は18日、奥州市水沢黒石町の黒石寺で、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る蘇民祭の体験会を開き、県内や関東の20人が、県南地域11カ所に伝わり1200年以上の歴史を誇る行事を体感した。

 気温7度の中、下帯姿の参加者は災いを除くとされる「じゃっそー」の掛け声を叫びながら境内を練り歩いた。「蘇民将来」と気合を入れながら水をかぶって身を清め、火の付いた棒で参道をはらった。小学生と大人の両部で蘇民袋の争奪戦を行い、袋の取り口をつかもうと本番さながらの気迫でもみ合った。

 小学生の部で2年連続取り主になった奥州・岩谷堂小6年の菊池颯太(ふうた)君は「寒かったけれど、蘇民祭はわくわくする。大きくなったら本当の争奪戦に出たい」と声を弾ませた。