駅伝シーズン到来。一関市では初開催となった東北高校大会を観戦し、たすきをつなぐ若い力に声援を送った。23日には伝統の一関・盛岡間駅伝競走が行われる

▼最近、駅伝で話題となったのが全日本実業団対抗女子の予選会。途中で倒れて走れなくなった選手が、膝から血を流しながら中継所までの約200メートルをはって、たすきをつないだ。選手は右脚の骨折で全治3~4カ月と診断された

▼言うまでもなく、たすきが途切れればチームは棄権だ。仲間のためにも何とかつなぎたいという気持ちは理解できる。「リタイアさせる(する)べきだ」という意見もあって賛否両論が巻き起こった

▼そんな中で、最も問題なのはテレビ放送の仕方だというスポーツライター酒井政人氏の指摘は興味深かった。駅伝放送は、スポーツ中継、スポーツドキュメンタリー、スポーツショーのどれになるのか

▼スポーツ中継ならば、アクシデントに見舞われた選手を延々と映す必要があったのか。トップ争いを詳報するべきではないか。予選突破が見込めないチームを追いかけるのは必要最小限でいい-といった問題提起だ

▼不幸な出来事を美談に仕立て上げるのではなく、報道の本質を見失うな-ということだろう。これは新聞にもあてはまるのではないか。紙面に携わる一人として、いろいろ考えさせられた。