北上市口内町の福士謙治さん(67)は、口内地区の土で陶器製のスマートフォン用スピーカー「浮牛(ふぎゅう)フォン」を製作している。若者の焼き物への関心の高まりや地域活性化を目指し、同地区では珍しい地元の土での陶芸に打ち込んでいる。17、18の両日、同町の産直施設「あぐり夢(む)くちない」の開店20周年創業祭で発売する。

 浮牛フォンは鼓形で、中は空洞。口径は約8センチ、奥行き約10~12センチ。下部にスピーカーがあるスマートフォンを差し込み口に入れて音楽を流すと、乾電池や電源なしでも音がクリアに大きく、繊細に響く。紫色に近い独特の色合いでインテリアとして部屋にアクセントを加える。名は口内地区にあった浮牛城にちなんだ。

 青森県出身の福士さんは4年前に北上市に移り住み、昨年4月に口内地区の元商店だった家屋に引っ越した。「口内地区は粘土質の土だから米がおいしい」との話を聞き、その土を使って青森時代に趣味で取り組んでいた陶芸に挑戦することを思い付いた。敷地内に小屋を建て、中にれんがを組んで窯を製作。かつての商店の名から取って「高作(たかさく)窯」と名付けた。

 創業祭は17、18日とも午前9時~午後6時。浮牛フォンは1個2千~3千円で、12月からは同産直で常時販売する。問い合わせは同産直(0197・69・2200)へ。