花巻市台の台温泉簡易郵便局(斎藤友紀局長)は30日まで、同郵便局開局10周年記念イベントとして、陸中台温泉鳥瞰(ちょうかん)図を展示している。鳥瞰図は明治から昭和にかけて千葉県や東北で活躍した絵師松井天山(本名松井哲太郎)が作成し、1917(大正6)年に仙台市の印刷所で発行された。約100年前の温泉宿や浴場などの街並みなどが描かれ、当時の台温泉の様子を知ることができる。

 鳥瞰図は縦47センチ、横64センチ。馬車に乗る人、牛乳搾取場や共同湯に漬かる人が描かれている。裏面にはきれいに折りたたまれた跡があることから、観光客用の旅行パンフレットとして使われていた可能性が高い。

 松井が1916(大正5)年に台温泉を描いた鳥瞰図は、花巻市高松の市博物館(高橋信雄館長)に2点保管されている。しかし左下の案内文に記されている花巻停車場から台温泉までの乗合馬車の運賃や筆跡に違いが見られる。