県内は日ごとに冷え込みが増し、冬将軍到来まであと一歩。レジャーが多様化する中、各スキー場は地元の親子連れやインバウンド(訪日外国人客)の取り込みを目指し、シーズン前から早くも誘客にしのぎを削っている。エルニーニョ現象の発生で全国的には暖冬の可能性が指摘される中、関係者は一日も早い降雪を待ちわびている。

 北上市和賀町岩崎新田の夏油(げとう)高原スキー場は、12月1日の開業に向けて準備を進める。昨季はゴンドラ故障もあり、入り込みは10万6289人(前季比3・8%減)だっただけに万全を期す。15日はスタッフが圧雪車の整備に精を出した。

 同1日の開業を目指す八幡平市の安比高原スキー場(畠山護支配人)は、間もなく14台の人工降雪機がゲレンデ造成に着手する。開業日から2週間の土日(12月1、2、8、9日の4日間)にリフトを無料開放。13シーズンぶりに県内全児童にリフトが無料になる特別招待券を贈る。

 雫石町の雫石スキー場は今冬、併設のゴルフ場クラブハウスに居酒屋を開設。訪日外国人客らに日本酒や和食を提供し、日本文化をPRする。運営するプリンスホテルの吉田修・東北地区事業戦略アシスタントマネジャーは「国内外の客が冬の魅力や日本らしさを満喫できる」と意気込む。