一関市舞川の市道と、平泉町平泉の町道のり面から、約200万年前に生息していたとされる古代ゾウ「アケボノゾウ」の足跡化石が見つかった。両市町で同種の化石が見つかったのは初めて。これまでに奥州市前沢の白鳥川周辺などで発見されており、奥州市よりも南での発見も初めて。生息域を推測する上で重要な資料となりそうだ。

 2カ所の化石は、ともに直径約30センチ。砂や火山灰を含む地層から断面の状態で発見され、深さは最大約15センチ。約150万年前の地層とみられ、足跡の凹部には火山灰などが堆積していた。同町の化石は標高236メートル地点で発見され、県内陸南部では初めて、標高200メートル以上の場所で確認された。

 発見したのは、奥州自然研究会代表世話人の阿部恵彦(よしひこ)さん(74)=奥州市胆沢若柳。同町の化石は8月11日、地震による地層のゆがみを調査する古地震調査の最中に見つけた。一関市の化石は10月25日、車の運転中に発見した。同研究会メンバーで日本地質学会会員の原子内(はらしない)貢さん(76)=奥州市水沢姉体町=らと調査し、アケボノゾウの足跡化石と確認した。