NIEアドバイザー・田村 勝

六つの工夫で実践を

田村 勝さん

 新聞ワークシートに取り組むことで「社会的な出来事などへの関心を高めること」「読み取る力や思考力を高めること」ができます。

 それでは、新聞ワークシートを作成する際の工夫について紹介しましょう。

 工夫1 新聞には事件などの記事だけではなく、季節に関係した記事、投書、社説・論説、こども新聞などさまざまな文種があります。ワークシートには、できるだけ多くの文種を取り上げましょう。子どもたちの興味関心を高めます。

 工夫2 新聞の見出しはキーワードや大事な数字などで構成されています。見出しのキーワードや数字を空欄にしてワークシートを作成してみましょう。どんな言葉や数字が入るかを考えることで、本文をしっかり読むようになります。

 工夫3 ワークシートは記事内容を読み取る設問が中心ですが、考える設問も入れるようにしましょう。例えば、ながらスマホの記事では、その危険を呼び掛ける標語を考えさせたり、地球温暖化の記事では自分ができる省エネの取り組みを考えたりするなどです。このような設問は思考力を鍛えます。

 工夫4 新聞記事には表やグラフが一緒に掲載されているものもあります。そのような記事を取り上げ表やグラフを読み取る設問を入れてみましょう。写真を読み取る設問もいいと思います。資料を読み取る力をつけることができます。

 工夫5 新聞記事の多くは、5W1Hで構成されています。記事の中から「いつ」「どこで」「だれが」「何をした」「どのように」「なぜ」のキーワードを見つけ一覧表にまとめるワークシートを作成してみましょう。新聞記事を5W1Hにまとめることで新聞の読み方を身に付けることができます。

 工夫6 複数の記事の見出しと本文をバラバラにしてワークシートを作成し、見出しと本文を結びつけさせる方法もあります。その際、理由も一緒に考えさせるようにします。思考・判断力を高めます。


盛岡・北松園小副校長 田村 勝(たむら・まさる)

 84年、花巻・湯口小で教員生活をスタート。滝沢・柳沢小中副校長などを経て18年、盛岡・北松園小副校長。滝沢・一本木小勤務の06年からNIEの実践に取り組み、現在も新聞作りの指導に携わる。12年から日本新聞協会認定NIEアドバイザー。岩手日報の小学生向けワークシートを監修している。56歳。盛岡市出身。