大船渡市に主力の大船渡工場を構える水産加工業太洋産業(東京、資本金1億円、松岡章社長)は13日、民事再生を断念した。破産手続きに移る。再建の前提だったスポンサーからの支援がまとまらなかった。東日本大震災から一度は立ち上がった大船渡の老舗だったが、近年の不漁で消耗。市民に親しまれた「タイサン」の再建断念は、地元に衝撃を与えている。

 東京商工リサーチによると、太洋産業は7月に民事再生申請。スポンサーの支援を探っていたが、13日に東京地裁から再生手続き廃止決定と保全命令を受けた。負債総額は約49億4500万円。

 同社大船渡工場によると、13日朝、民事再生手続きから破産措置への移行と従業員35人中32人の同日付の解雇が伝えられた。3人は残務処理のため残る。