名古屋市の名古屋城天守閣の木造復元事業に、奥州市前沢生母(せいぼ)の住民らが守ってきた「月山松(がっさんまつ)」が使われることになった。樹齢300年以上の巨木で、城の梁(はり)の部分に活用する。松くい虫の防除など、月山神社周辺の月山松を大切に守ってきた地元住民らは「生まれ変わって末永く愛されて」と願いを込める。

 復元に使われるのは、月山神社近くに自生するアカマツ1本で、樹高約30メートル、直径約1メートル。城の3階の床を支える長さ17メートル、直径73センチの梁になる。

 天守閣は第2次世界大戦による焼失から鉄筋コンクリートなどで復旧。半世紀以上の年月を経て老朽化が進んだため、現存する資料などを基に国産木材による再建を進める。