盛岡市上田の県立中央病院(宮田剛院長)で、救急車の受け入れ数が増加している。地域で進む高齢化を背景に、2017年度は初めて7千件を突破。医師らは懸命に対応しているが、ぎりぎりの状況だ。来年9月には岩手医大付属病院が同市内丸から矢巾町への移転を予定するなど、今後一層の負担増も念頭に業務や体制見直しを急いでいる。

 

中央病院によると、救急車受け入れ件数は13年度に5968件だったが、14~16年度は6261~6412件の間で推移。17年度は7067件に増加した。

 同病院は「救急車の受け入れを断らない」を理念に掲げるが、常勤医師数(初期研修医を除く)は140人台の横ばい。職員の負担が増し、4月には盛岡労働基準監督署に時間外労働を指摘された。

 これらの現状を踏まえ、同病院は本年度▽医師確保▽業務簡素化▽地域連携構築▽情報発信―など七つのプロジェクトに着手した。職員の負担減に向けては異なる職種間で重複する業務を洗い出す作業を進めており、改善を図る。