ボクシング界のスーパースター、フロイド・メイウェザー(米国)が、大みそかに日本のリングに上がるという、スポーツ面のニュースに目を疑った。「あり得ない」ほどの大物だ

▼50戦全勝、世界5階級制覇という圧倒的な実績を誇る中量級のカリスマ。オスカー・デラホーヤ(米国)、マニー・パッキャオ(フィリピン)といった世界的な強豪を次々と打ち負かしてきた

▼ファイトマネーは1試合200億円とも300億円ともいわれ、大リーグやサッカーなどを含むスポーツ選手の長者番付で何度も1位になっている。ニックネームが「マネー」というのもうなずける

▼戦いの舞台は、格闘技イベントの「RIZIN」で、相手はキックボクシングの天才と称される那須川天心。総合格闘技でも活躍する20歳の俊英だ。ただ、2人には10キロ近い体重差がある。肝心のルールも今後調整するという

▼世紀の一戦といえば、1976年に行われたプロレスのアントニオ猪木とボクシング世界ヘビー級王者ムハマド・アリとの格闘技世界一決定戦を思い出す。世界中が注目したが、試合内容は「茶番」と酷評された

▼平成の大トリを飾る熱戦を期待したら、急にメイウェザーが「合意していない」とトーンダウン。格闘技では契約でもめることはよくあることだが、結局「大山鳴動して…」の結末か。