県競馬組合(管理者・達増知事)は9日、岩手競馬の出走馬から禁止薬物が検出された事態について競馬組合議会(議長・田村誠県議)に説明した。議員からは1億円を投じた再発防止策に取り組む中で3頭目が発生し、危機管理の甘さを追及する声が相次いだ。組合側は再発防止策の強化とレースの早期再開を目指すとしたが、具体的な時期は示さなかった。

 非公開で、県議5人と奥州、盛岡両市の市議3人が出席。関係者によると、組合は陽性3頭とも水沢競馬場の厩舎所属のため、同場の管理態勢を強化したことや調教師、厩務(きゅうむ)員らによる厩舎(きゅうしゃ)内の24時間監視体制を構築すると説明した。同日、水沢の全厩舎の立ち入り調査を実施し、薬品などの管理状況も調べた。

 議員からは「防犯カメラをもっと早く稼働させるべきだった」「4頭目を出すと馬主からの信用がなくなる」などの批判や懸念が相次いだ。終了後、田村議長は「いつまでも開催できないのも大変な問題だ」とした上で「4度目は絶対に起こしてはならないというのが(再開の)前提になる」と強調した。