大船渡市末崎町の町民運動会(末崎体育協会主催)と宮古市の第72回田老地区体育大会(同実行委主催)は7日、両地域で開催された。東日本大震災の影響で、従来通りの開催はともに8年ぶり。長年地域の絆を深める機会として住民一丸で取り組んできた大会の復活に住民は復興を実感し、共に汗を流して地域づくりへの意欲を新たにした。

住民待望の地区対抗戦

恒例の「田老名物」でアワビの貝を採る参加者

 【宮古市田老地区】田老一中で開き、住民や復興工事関係者ら約700人が来場。震災前の2010年以来8年ぶりに地区対抗戦を行い、三王一が優勝した。

 恒例のアワビの貝などを採る「田老名物」などを行い、地区代表選手の奮闘に声援を送った。進行役を務めた田老一中1年の津田彩花さんは「地域が一体となった良いイベント。あまり上手にできなかったが、声が聞きやすいと褒められた」と喜んでいた。

 震災前に31あった田老地区の自治会は震災後一部が解散。4月に中心部の館が森自治会(玉沢邦彦会長)が発足し、全23地区となって全域で活動を再開した。

復活願う声実り65回目

力を合わせてボール送り競走に励む参加者

 【大船渡市末崎町】末崎中校庭で8年ぶりに開催し、17地域の対抗戦に約千人が参加。2人が顔でボールを挟んで走るリレーやボール送り競走などを行い、世代を超えた参加者が力を合わせて取り組んだ。

 小河原チームの末崎中3年佐々木こまちさんは「地域の皆さんからルールやこつを教えてもらった。普段より交流できてよかった」と笑顔だった。

 同運動会は旧末崎村時代に始まり65回目。震災後は地域の厳しい被災状況から中止を余儀なくされていたが、高台団地などでの本設再建が進む中、住民の間から復活を求める声が高まっていた。