文部科学省の本年度の生涯スポーツ功労者に、本県から県合気道連盟会長の日高浩さん(72)=盛岡市三ツ割、県スポーツ少年団副本部長の高橋謙治さん(76)=西和賀町沢内新町、同体力テスト委員長の工藤真理子さん(65)=矢巾町藤沢=の3人が選ばれた。表彰式は5日、東京都内で行われる。

合気道の普及貢献 盛岡の日高さん

合気道の普及に力を尽くす日高浩さん

 日高さんは県連盟会長、東北連盟会長として合気道の普及に貢献した。現在は滝沢市に道場「誠風館」を開き、指導に熱を入れる。

 山田町出身。茨城大入学後、合気道の開祖・植芝盛平や開祖の直弟子に師事し「相手を制しながら、仲良くなる」という開祖の教えを胸に刻んだ。卒業後は本県で小中学校の教員となり、津志田小校長で退職。合気道の根底にある自他共存の精神を大事にしてきた。「合気道は生涯学習であり、みそぎであり、人生そのもの」と現在も心技体を磨く。

 英国など欧州各地の道場でも指導した経験も。東京五輪が開催される2020年には「復興の現状を知ってもらい、感謝を伝えたい」と本県で国際大会を開く構想も描く。

 

少年団で健全育成 西和賀の高橋さん

子どもたちの健全育成を願う高橋謙治さん

 高橋さんは1975年の沢内村(当時)スポーツ少年団結成時に団長となり、現在も西和賀町スポ少の本部長を務めるなど、子どもたちの健全育成に尽力した。

 冬の積雪を生かそうと村が全面支援し、距離スキーを推進。各小学校にスノーモービルが配置され、教員らと校庭にコースを作った。「先生や保護者が一丸となって指導した。全国大会で優勝する選手も育った」と振り返る。

 少子化が進み、チームを組めないスポ少も出てきた。「強くなるのも必要だが、まずは楽しみ、青少年を健全育成する原点に立ち返ることが重要」と説く。

 同町体育協会長なども歴任。「自分の健康を自分で守るため、もっと生涯スポーツを推進しなければ」と意欲は衰えない。

 

体力テストを推進 矢巾の工藤さん

運動適性テストを推進する工藤真理子さん

 工藤さんは、体力テスト委員長として、県内の子どもたちの運動適性の測定を推進してきた。表彰は「もっと子どもたちに貢献している人がいるので申し訳ない」と謙遜する。

 日本スポーツ協会の運動適性テストを推進。「能力が一目で分かるので、指導者や子どもが自身の成長と競技力向上に生かせる」と実施を呼び掛ける。

 西和賀町出身。黒沢尻南高(現北上翔南高)でハンドボールを始め、東京女子体育大ではインカレで優勝。同委員長には2007年に就いた。

 矢巾北中ハンドボールスポーツ少年団では、1996年の創設時から外部コーチを務める。これからのスポーツ指導について「さらに人間形成に力を入れる必要がある」と提言する。