釜石市鵜住居(うのすまい)町の鵜住居小(中軽米利夫校長、児童138人)と釜石東中(佐々木賢治校長、生徒117人)は4日、地震津波の発生を想定した合同総合防災訓練を行った。両校が避難所運営を含めた総合的な防災訓練を合同で行うのは初めて。東日本大震災の経験や先輩たちから学んだ教訓を胸に、災害時に自分とともに他者の命を守る意識を高めた。

 震度6強の地震が発生し、高さ10メートル以上の津波が襲来することを想定して実施。生徒は教室から速やかに屋外の広場に避難。児童は校庭に1次避難した後、中学校棟の4階に2次避難した。1~4年生は高齢者や外国人、けが人役も務め、生徒の誘導で体育館に移動した。

 生徒は誘導のほか体育館にテントや毛布を運び込んで避難所を開設し、名簿を使って避難者受け付けを実践。炊き出しや仮設トイレ設置の訓練にも取り組んだ。

 両校は2009年度から毎年合同で避難訓練を実施。東日本大震災時は生徒が児童をリードし、率先した避難行動で命を守ったことで「釜石の奇跡(出来事)」として注目を集めた。