岩手町五日市で白椛(しらかば)純一さん(58)家族が運営する「刺子(さしこ)誂処(あつらえどころ)よし純(ずみ)」の絵刺子袢纏(えさしこはんてん)がファンを増やしている。江戸時代に江戸町火消しが着用した袢纏に憧れた白椛さんが、絵師として約30年前から製作。5日から3日間の日程で始まる同町の秋まつりで参加者が着用する。近年は全国各地から注文があり、7月にはフランス・パリで開かれたジャパンエキスポでも反響を得た。海外展開も視野に入れ、伝統文化の継承と知名度向上を目指す。

 刺子袢纏は、江戸時代に火消したちの身を守った衣服。裏側には武者などが鮮やかに描かれ、江戸っ子の粋を象徴する。

 白椛さんは1987年ごろ、絵刺子袢纏に憧れたが手に入れられず「それなら自分で好きなようにやってみよう」と独学で袢纏に絵を描きだした。腕を上げ、町秋まつりでは地元の山車組「の組」の仲間が着用。これまで約160着描いた。評判が広まり、全国から注文が後を絶たない。

 袢纏に関する問い合わせなどはウェブサイト(http://sashiko-yoshizumi.com/)へ。